京都 紅葉とウィークリーマンションの出張現場
なかなかいい季節に風情のある京都にやってきました。場所は京田辺市三山木。とても穏やかで心癒される町です。
工期は3週間から一ヶ月の予定なのでホテル住まいよりもウィークリーマンションを借りました。自炊して生活リズムも荒れなくて済むので良い。
大学生の一人暮らしのような1Kのマンションを借りました。二人で住むにはかなり手狭ではある。自分は普段も洗い物担当で妻が現場中の忙しい日々の中でも工夫して調理してくれているおかげで体調も万全。感謝!!
DAY1 搬入日。いつもお世話になっているササキンさんからの材料仕入れ。7トンユニックで合板、木材などのほかにホールド、張りぼても便乗させてもらいました。ホールドたちの出番は早くても2週間後なのでそのままハイエースの中へ移動。
ジムとしてはこじんまりしている今回の現場だが、オートビレー付のリードウォール2面とボルダーが3面あるので材料をどこに置き、作業スペースをどう確保するかが最初の頭の使いどころ。リードから作るのでボルダリング側を作業スペースにして工具類は全て台車に載せて移動可能にする。先になくなる予定の米松をど真ん中に据え置き、最後まで残る大量の2×4材は入り口に寄せてあります。
DAY2~5 工法はいつもどおり。木でやる場合と、鉄骨(Lアングルなど)でやる場合の違いはあれどタチを建てて傾斜に沿った斜め材を入れて、横通しを入れてパネルを貼る。
DAY6休工 DAY7 ほぼほぼリードウォール完成。オートビレー用の支点作りが思ったより大変でした。まだ右サイドのカンテや塗装など残ってるが、ちょうど2週間目でボルダリング壁のほうを開始することが出来ます。万事予定通り。
ボルダリング工事を始めるにあたりひとまず作業場の大移動。これが大変です。
部材もまだ半分残っていて、さらに端材が山のよう、そしてボルダリングエリアはローリングタワーが移動するので空けておかなければならない、今度はリードエリアに作業スペースを確保してとまるでパズルを解くような段取りを要します。工具は台車にのせて、垂木部材はローリングタワーに差し込んで立体的収納術。
DAY8~12 ボルダリングの方は正面に立体的な多面バルジ壁、左右にツライチのコの字型。ツライチの壁は骨組を先行して作れるが、多面はそれがなかなかきびしい。パネルの精度で骨を建てるのは効率が悪いので通常パネルを先行して作ります。ただ全く骨のない状態で作ってしまうとさすがに崩壊してしまうのである程度パネルを貼るときに骨がけんかしないように融通の利く骨を作ります。
残るは裏の融通の利く骨を強固に補強して、表は塗装で仕上げる。今回は黒塗装なので墨が見えなくなるからカットが複雑に入るパネルは無塗装、そのまま貼れるパネルは事前に塗装して現場入りしました。
DAY 13 2回目の日曜日は京都散策。加茂川と千本鳥居の伏見稲荷で観光♪ーのつもりが知らなかった。。いわゆる千本鳥居の頂上まで行くには軽い登山並みのハイキングだった。いわゆるアクティブレスト?というやつなのか、いやスポーツで筋疲労しているならいざ知らず、現場疲れにも効くのかな?
DAY14~16 何とか裏の骨組、表面の塗装、その他仕上げ完了。壁工事としては終了。DAY17マット施工。ウレタンをシートでかぶせて、端を垂木で固定する。ここまでくればかなり気は楽、後はルートセットのみ、大変ではあるがルート(コース)があってのボルダリングウォール、リードウォールなので最後に魂を吹き込む作業のようで気合が入る。
DAY17午後 ホールド、張りぼて開梱。開梱作業の前に作業場所の確保のために今度は端材をローリングタワーに引越し。全体掃除をしていよいよ開梱作業。張りぼては全て自作。傾斜のあまりない壁にもつけられるように出幅がないよう設計して作りました。
DAY18~19 リードウォールは色別のホールドでラインセット。ボルダリングの方はまぶし壁でテープ課題でセットしました。久々のぶら下がり作業、楽しかったけどこんなに腰にくるんだっけ~?!
DAY20 3回目の日曜日 奈良公園で紅葉。そしてマンションと現場間にあっていつも気になってたバイキング形式のレストラン「ルイジアナ ママ」食べ放題のサラダバーとケーキバーがやばすぎる。
DAY21 ちょうど3週間のこの日完成しました。なかなかここまで設計、施工、マット、ホールド仕入れ、ルートセットまでやらせてもらえる現場もないので達成感が半端ない。
あらためて恵まれてる仕事をさせてもらえてると実感して感謝しかないです。
施主の濱ノ上様から沢山の差し入れをいただきました。暖かい気持ちになり疲れも吹き飛びました、ありがとうございます。
最後に現場に不可欠なガソリン補給の図と現場昼飯の図で〆ます。ここまで読んでくださりありがとうございます。